Vol.5 かやぶき屋根の秘密を公開!真似したくなるゆずジャムづくりも。

前略、

 

新しい1年が始まりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 

宿をオープンしてからもう半年近くになるなんて、ほんとうに時間が過ぎるのは早いものです。

 

さて、今回は「かやぶき」の話です。

 

ここ美山には、いまでも多くのかやぶき屋根の家が残っています。特に「かやぶきの里」と呼ばれる集落には集中して残っていて、関西ではけっこう知られた観光スポットになっています。しかもここは、世界遺産の白川郷や福島県の大内宿のように観光客向けのお店や宿もほとんどなくて、住民がふつうに生活している、かなりリアルな村なんです。

 

この「かやぶきの里」以外にも、美山にはかやぶき屋根が数多く点在しています。中にはトタンや瓦で覆われた「隠れかやぶき」も多くあります。これ、外から見るとかやぶきに見えないんですが、中は立派なかやぶきなんです。むき出しのままのかやぶきは2〜30年に一回は葺き替えが必要なんですが、トタンなどでかぶせてしまうと、それが必要なくなります。

 

実は、僕たちの宿がまさにそうなんです。うちの屋根はトタンと瓦で覆われた「隠れかやぶき」なんですね。なので、泊まりに来たお客さんが、この宿が「かやぶき」だと知るとたいてい驚きます。見た目ははしかに、かやぶきでないですもんね。

 

そこで今回は、本来ならば宿泊客限定の「隠れかやぶき」の内部を、特別に公開したいと思います!

 

屋根裏には、勝手口ちかくにあるハシゴを使って登ります。このとおり、屋根裏は昼間でも真っ暗です。ちょっと怖いかもしれませんが、ちょっとした探検のようでお客さんにはけっこう好評なんですよ。

 

じゃじゃーん。

 

はい。ご覧の通り。中はこんな風に本格的なかやぶきです。まだまだしっかりしたものですよ。この屋根裏だけでふつうの家の2階分くらいの高さがあります。将来はここも使用できるようにリノベできればなぁと思っています。そして、いつかはトタンを外して、かやぶきを葺き替えて、むき出しのかやぶき屋根に戻したいと夢見ているんです。その時は「隠れ」じゃなく、ほんとうのかやぶきの宿として胸を張りたいですね。

 

ところで、最近は村の行事ラッシュです。この前は、グラウンドゴルフ大会が村で開かれました。これが意外と難しく、年配のベテランさんに勝てません。今回も92歳のお爺さんが優勝し、ティナは足元にも及びませんでした。

 

続いて、お寺の行事もありました。近所のおばさんから、「みんなサムライのような服を着ている」と聞いていたティナは興味津々。なかなかふだんは見れない舞台裏まで見せてもらいました。家紋が入ったかみしもを着た村人たちが、お坊さんとともにお堂でお経を読みあげるという、非日常感たっぷりのディープな日本文化を体験して、ティナもご満悦でした。

 

そうこうしているうちに、この季節のお楽しみ、ゆずの収穫です。ご近所さんから大量に頂いたゆずでジャムをつくることにしました。

 

今回はたっぷり、2kgのゆずを使います。

 

まずは、ゆずを洗ってから半分に切ります。ゆずの香りがキッチンに充満して、ちょっと幸せな気分になります。

 

そしてゆずを絞ります。しぼり器を使わず、手で軽くしぼると苦味が出にくいらしいです。それから、ゆずに残っている内皮を取り除きます。種は絞った果汁のボウルへ移し、取り除いた内皮を小さめにざく切りにします。

 

次に、外皮を薄く千切りにします。薄く切ると苦味が出にくいらしいので、なるべく薄く切ります。(実はこの辺りで、2kgにしたのを後悔しはじめます。みなさんがつくるなら、1kgぐらいまでをオススメします)ティナがキブアップしたので、僕が代わりに切りますね。・・・やっと切れました。内皮と外皮、かなりの量です。


一息した後、絞ったゆずの果汁をザルで濾して種を取り除きます。取り除いた種はティーバッグに入れておきます。あく抜きのために、千切りにした外皮を3分ほど煮て水を捨て、これを3回繰り返します。

 

これでやっと役者が揃いました。それぞれの重さを計ります。今回は、果汁が250g、外皮が850g、内皮が450gで、合計が1550gでした。だいたい同じ量のお砂糖を用意します。今回は1000gの白砂糖と500gの三温糖にしました。そして、お水200cc。大きな鍋に、全部投入です。砂糖の多さにびっくりですが、ジャムですからあんまり深く考えません。

 

わりと強めの火で12分煮ました。種の入ったティーバッグを取り除いて更に弱火で7分ほど煮ました。ジャムは引き際が肝心です。ちょっと微妙に水分多いかなーと思うぐらいで火を止めます。

 

最後に煮沸消毒した空き瓶にジャムを移します。

 

我ながら美味しいジャムが作れました。パンに塗っても、お湯と割ってゆず茶にしてもグッドです。

 

そして、ゆずジャムが出来上がって数日後に、美山に初雪が降りました。やっぱり今年は寒い冬になりそうです。

 

次回は、雪深い美山の景色をお届けできるかもしれません。

 

乞うご期待!

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